旅人マイケルオズのニッポンひとり旅語り

全都道府県を巡り歩いた旅人が、ひとり旅で訪れた旅先の素晴らしさ、楽しいエピソードなどを紹介し、併せて旅の情報やノウハウも語っています

旅行コラム(アーカイブ)

3つの展望台から眺める釧路湿原の雄大さ 1997年釧路・根室の旅(その6)

旅行3日目は、釧路湿原を一周する定期観光バスに乗りました。日本最大の湿原を公共交通機関で巡ることはムリで、レンタカーでは割高。ちょうど半日コースのバスがあったので、これを利用しない手はありません。 湿原をいろいろな視点で見てもらうため、バス…

炉端焼きと市場丼で釧路グルメ満喫 1997年釧路・根室の旅(その5)

根室駅から花咲線で、スタート地点の釧路駅に戻ってきました。2日目の夜は釧路市内で一泊し、飲み歩きを楽しんだのです。その1軒目に立ち寄ったのが「炉ばた」という店で、囲炉裏を囲んだカウンター席はお客さんでほぼ満席でした。 名物の炉端焼きは、旬の…

近くて遠い北方領土を眺める 1997年釧路・根室の旅(その4)

「本土最東端の地」である納沙布岬を目指して、根室駅からバスに乗ります。今回の旅の目的地とも言える場所で、2年前に訪れた最北端の地・宗谷岬の時と比べ、どんな感動が持てるのか楽しみでした。 しかし、納沙布岬で感じたのは、感動よりも海を隔てて肉眼…

最果てを実感した落石岬の静寂 1997年釧路・根室の旅(その3)

2日目は早起きして、根室駅から4つ戻った落石駅に行き、駅から約4キロを歩いて落石岬を目指しました。花咲線沿線には知られた観光地が多いですが、落石岬は観光スポットから外れた場所。ましてや早朝なので人の姿はありません。 小さな港町の集落を過ぎる…

霧多布湿原でアクシデントに見舞われる 1997年釧路・根室の旅(その2)

浜中駅からバスで霧多布のバスターミナルに到着しました。ここが霧多布湿原など散策の拠点となります。広い湿原や岬巡りをするために便利なのがレンタサイクルで、この日は天候にも恵まれたため、絶好のサイクル日和でした。 湿原とはいっても小高い丘なども…

日本最東端を目指して進む花咲線 1997年釧路・根室の旅(その1)

20年以上前になりますが、1997年6月に憧れだった北海道道東に初めてひとり旅をしました。その旅のようすをシリーズでご紹介します。 釧路・根室を目的地にした旅は、釧路駅がスタートになります。根室本線のうち、釧路-根室の間は「花咲線」の愛称が付い…

青島で鬼の洗濯板を眺めながら散策 2019年宮崎の旅(その7)

1泊2日の宮崎県旅行で、最後に立ち寄った観光地が「青島」です。宮崎駅や宮崎空港からもほど近い場所にあり、読売巨人軍のキャンプ地として知られている人気の観光スポット。島といっても、橋を渡って行くことができます。 波打ち際は「鬼の洗濯板」と呼ば…

鵜戸神宮近くの売店で日向夏ジュースをいただく 2019年宮崎の旅(その6)

宮崎の旅シリーズの第6弾は、ブログ「あの町この味ひとり旅」とのコラボとして、「日向夏ジュース」についてご紹介します。 宮崎県日南海岸の鵜戸神宮を参拝した後、駐車場近くにある土産品店に立ち寄りました。お店にいたのは、先ほどすれ違った犬の散歩中…

険しい断崖に立つ鵜戸神宮 2019年宮崎の旅(その5)

宮崎の旅の2日目は、宿泊した日南市油津からバスで北上して宮崎空港に戻るというルートです。その途中にある鵜戸神宮と青島に立ち寄ります。約20年前の旅行と同じルートなので、それぞれ20年ぶりの来訪となりました。 鵜戸神宮は険しい海岸線の一角にあ…

城下町・飫肥の散策に便利な優れものマップ 2019年宮崎の旅(その4)

日南市南郷町でのジャカランダ祭り散策を終え、バスで北上し、同じ日南市の飫肥へとやって来ました。飫肥は、江戸時代の藩主・伊東氏の城下町として栄え、昭和50年代に街並みを再現するための整備が行われたと言います。 そんな風情ある街並みを散策するの…

ジャカランダまつりの苦い思い出 2019年宮崎の旅(その3)

南宮崎駅から観光列車「海幸山幸」号に乗り、南郷駅で下車してフリー観光バス「日南めぐり号」でやって来たのは、道の駅「なんごう」でした。ここで開催中の「ジャカランダまつり」を楽しもうという目的です。 「ジャカランダ」はノウゼンカズラ科の落葉高木…

城下町・飫肥の郷土料理「おび天」で一杯 2019年宮崎の旅(その2)

宮崎の旅シリーズの第2弾は、ブログ「あの町この味ひとり旅」とのコラボとして、郷土料理「おび天」についてご紹介します。 日南市飫肥には、この地方独特の郷土料理「おび天(飫肥天ぷら)」があります。見た目はさつま揚げに似ていますが、さつま揚げと比…

楽しい観光列車「海幸山幸」号 2019年宮崎の旅(その1)

1年前の2019年6月に宮崎県をひとり旅しました。その思い出話を振り返り、宮崎の旅シリーズとして連載していきます。 まずは、旅のスタートを飾った観光列車「海幸山幸」号です。この列車は、日南線の宮崎駅-南郷駅を往復しており、飫肥杉を使ったデザ…

日高本線の旅を振り返ってみる 2010年6月

日高本線の新冠駅(2010年) 旅道楽を名乗る私としては、新型コロナウイルスの影響で旅行が出来ない現状に悶々とする毎日が続いています。思い起こせば、10年前の2010年6月には、北海道の日高地方を旅行し、念願の襟裳岬を訪れていました。 その時利…

刺身旅館のすごいラインナップ 2010年6月

さんすいかくの刺身盛り合わせ 2010年6月、私は襟裳岬に夕方到着しましたが、その先バスで移動できるところはなくなりました。したがって、「何もない」襟裳岬に宿を取る必要があり、刺身旅館の看板を掲げる「さんすいかく」さんに泊めていただきました…

歌そのものの光景が広がる襟裳岬 2010年6月

襟裳岬(2010年) 森進一の代表曲の一つに「襟裳岬」という歌があります。とりわけ、歌詞の最後に出てくる「襟裳の春は何もない春です」という言葉が印象深く、いったいどういう土地なのだろうかと襟裳岬への旅情を駆り立ててくれます。 襟裳岬は北海道十勝…

初めての桜島と、とんだハプニング 1997年11月

桜島(1997年) 昨日のブログで、寝台特急はやぶさ号で西鹿児島へやって来たことを書きました。ここまでの列車旅も楽しかったのですが、もちろん鹿児島観光が一番の目的。市街地だけでなく、フェリーで10分しか離れていない桜島も訪れました。 初めての桜…

西鹿児島行の寝台特急はやぶさ号に乗る 1997年11月

西鹿児島駅に到着した寝台特急はやぶさ号(1997年) ブルートレインと呼ぶ定期寝台特急が廃止されて久しいですが、かつては九州行のブルートレインが複数あり、ひとり旅で随分お世話になりました。その中で一番印象に残っているのが、東京発西鹿児島行の「は…

大歓迎された留萌でのショットバー 2012年6月

留萌市の観光案内所兼おみやげ処(2012年) 北海道に直近で訪れてから、早くも8年が経ってしまいました。2012年の初夏に留萌地方を旅行したのですが、真夏並みの暑さとなったことを思い出します。そして、この旅行でのもう一つの思い出が、留萌で飲んだ…

淡路島の山中にある謎で怪しい施設 2011年2月

コロナで自粛疲れの中、今回のブログは小ネタを一つご紹介しましょう(笑) 淡路島の冬の観光地といえば島の南側にある水仙郷が有名です。その中の一つ、立川水仙郷は山の中にある鮮やかな水仙が咲く花の楽園ですが、その一角に、怪しげな雰囲気を漂わせる建…

旅先の縁起物「モンキーパフォーマンス」

1月12日の成田山新勝寺のお参りで、参道の一角に「猿回し」のステージがあったので、久しぶりに見物させていただきました。小さな雌のお猿さんと女性のコンビで、呼び込みも若い女性という「ガールズトリオ」です。 お猿さんは「こうめ」という名前で、竹…

旅先での初日の出

小豆島での初日の出(2003年) 2020年が幕を開けました。ただ、いつの正月でも同じなのですが、私にとっての「節目」である誕生日が1月10日生まれなので、誕生日を迎えて改めて新しい年のスタートという感じになります(笑)。 さて、今年はいくつか…

北斗星の車内で飲みに飲みまくり 2006年3月

北斗星号のグランシャリオ(レストランカー)(2006年) 念願の北斗星A寝台ロイヤル個室に乗車する日がやってきました。これまでも多くのひとり旅を経験してきましたが、この時ほど旅行が待ち遠しかったことはありません。それだけに、上野駅に北斗星が入線…

北斗星「A寝台ロイヤル個室」ゲット作戦 2006年

北斗星号の切符(2006年) 今はなき北海道方面行の寝台特急北斗星。ブルートレインの中でも非常に人気があり、寝台券は乗車日1カ月前の販売開始と同時に売り切れも珍しくありませんでした。一度はどうしても乗りたいと思い、2006年3月30日乗車に向け…

八重山を結ぶ高速船がジェットコースター化? 2008年12月

八重山諸島で運航される高速船(2008年) 八重山諸島を行き来する交通の足は高速船が一般的です。石垣島がターミナルになり、西表島や与那国島、波照間島などを結んでおり、比較的近い西表島(大原港)や竹富島などはサンゴ礁のリーフ内なので普段は波も穏や…

田川後藤寺駅でしでかした失敗 2008年11月

日田彦山線の大行司駅(2008年) 知らないところを旅すると、思い違いや思い込みからくるアクシデントに見舞われることがあります。2008年11月に九州場所とセットした福岡県内の列車旅で、自分でもまさかと思うような失敗をした苦い経験がありました。…

大相撲観戦とひとり旅をセットしたプランへ 2007年7月

大相撲幹線の翌日に乗った樽見鉄道(2007年) 少年時代から大相撲ファンだったのですが、生の大相撲観戦を始めたのは2007年の初場所(1月)からでした。観戦の醍醐味にすっかり魅了され、その年の7月名古屋場所に2度目の大相撲観戦を計画しました。 …

列車が止まった駅で郷土料理に出会う 2010年12月

天然きのこ入りほうとう(2010年) 旅行中のアクシデントとして、時々遭遇してしまうのが交通機関の乱れ。台風や集中豪雨のような自然災害では「仕方ないなあ」と思うのですが、人身事故や火災といった人為的な原因だった場合は「勘弁してくれよ」と複雑な思…

時を忘れてラジウム温泉につかる 2003年11月

山の中にある増富温泉(2003年) 山梨県を代表する人物の一人に、戦国武将として名高い武田信玄がいます。山がちで温泉が豊富な県内には、信玄の隠し湯と言われる名湯が複数存在しており、その中の一つが山深い秘境の地にある「増冨ラジウム温泉」です。 韮…

湯村温泉の太宰治ゆかりの旅館 2002年12月

太宰治の資料室がある旅館(2002年) 昭和の文豪・太宰治が逗留して小説を執筆した旅館が、山梨県甲府市の湯村温泉にあります。市街地の中にある温泉地で近代的なホテルも多く、昔ながらの湯の町情緒はあまり感じられませんが、その旅館は昭和の雰囲気が漂っ…