20年以上前になりますが、1997年6月に憧れだった北海道道東に初めてひとり旅をしました。その旅のようすをシリーズでご紹介します。
釧路・根室を目的地にした旅は、釧路駅がスタートになります。根室本線のうち、釧路-根室の間は「花咲線」の愛称が付いており、特急が走っておらず、ローカル線の雰囲気たっぷりな路線です。日本最東端の駅「東根室」もあります。
花咲線の大都市は釧路だけで、市街地を過ぎると原野と湿原の連続です。厚岸駅から浜中駅までは、厚岸湖と別寒辺牛湿原の縁(ふち)を線路が進みます。人家はおろか、人工構造物も線路以外には全くないという光景です。
浜中から先は根釧台地の原野をひた走ります。車窓は原始林が続くばかりで一見変化がないようにも思えますが、北海道の大自然の懐を走っていると思うと、どこかワクワクした気分になれます。時々、エゾシカの姿も見られるほどです。
住宅地にある東根室駅を過ぎると、終点の根室駅に到着します。私が訪れた20年前の根室は静かな港町の雰囲気が印象的でした。ここからバスで納沙布岬へ向かえますが、いったん1日目の旅程に戻り、浜中から霧多布湿原を目指します。(つづく)
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