旅人マイケルオズのニッポンひとり旅語り

全都道府県を巡り歩いた旅人が、ひとり旅で訪れた旅先の素晴らしさ、楽しいエピソードなどを紹介し、併せて旅の情報やノウハウも語っています

西鹿児島行の寝台特急はやぶさ号に乗る 1997年11月

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西鹿児島駅に到着した寝台特急はやぶさ号(1997年)

ブルートレインと呼ぶ定期寝台特急が廃止されて久しいですが、かつては九州行のブルートレインが複数あり、ひとり旅で随分お世話になりました。その中で一番印象に残っているのが、東京発西鹿児島行の「はやぶさ号」です。

この寝台特急は、東京を夕方出発し、翌日の夕方前に鹿児島に着くというロングランの列車で、私は名古屋駅からの乗車でした。それでも名古屋発が夜の10時過ぎで、西鹿児島駅到着まで16時間半も列車に乗りっぱなしだったのです。

熊本-西鹿児島は、八代湾や東シナ海の海沿いの景色が美しく、沿線はミカン畑あり、鶴がやって来る出水の水田地帯ありと、長時間の乗車でも飽きることがない車窓が続きました。途中駅では、上りの東京行はやぶさ号との列車交換もあったのです。

今は新幹線の鹿児島中央駅となった西鹿児島駅に着いた時、長い列車旅を体験した達成感に浸りました。と同時に、初めて足を踏み入れる鹿児島の地での観光、歴史散策、グルメと飲み歩きに胸躍らせたことを今でも覚えています。