八重山諸島を行き来する交通の足は高速船が一般的です。石垣島がターミナルになり、西表島や与那国島、波照間島などを結んでおり、比較的近い西表島（大原港）や竹富島などはサンゴ礁のリーフ内なので普段は波も穏やかで快適に過ごせます。
２００８年１２月の西表島への旅では、石垣島から往復高速船に乗りました。その復路がかなりシビアでした（苦笑）。この時期は日本列島が冬型の気圧配置になりやすく、そうなると北や西からの強風にさらされることが多いそうです。
大原港からの高速船は欠航こそめったにありませんが、この時の乗船ではいきなり「今日は揺れますので、絶対に席を立たないでください」とのアナウンスが入り、戦々恐々としながら出発。間もなく次々と大波が襲い、大揺れとなってしまいました。
前方からやってくる大波に正面から突入していく高速船は、まるでジェットコースターに乗っているかのような激しい上下動の連続。船内にいた団体客のおばちゃんたちは思わず笑い声を上げるなか、ひたすら無事石垣島への帰港を祈っていました（笑）。
