旅人マイケルオズの「平成・令和 ひとり旅語り」

平成時代や令和のひとり旅を振り返り、エピソード、ハプニング、感動秘話などを拾い、エッセイ風に書いてます

九州で大規模な水害 お見舞い申し上げます

梅雨末期の豪雨が日本列島各地を襲っています。私の住む長野県でも大雨特別警報が発令されたほどですが、とくに九州では、記録的な大雨で大きな河川が氾濫し、複数の地域が甚大な被害に見舞われています。

ニュースで被害が大きいと報道されている球磨川筑後川の流域は、旅行でも訪れたことのある地域で、熊本県人吉市大分県日田市は、歴史と風情のある素晴らしいまちだけに、災害に見舞われたことには胸が痛みます。

人吉市では、温泉旅館に宿泊させていただきましたが、上質な温泉、名物のアユ料理、そして舟遊びや夜の一杯での地元の方との触れ合い等々、印象に残る旅でした。その中心部を流れる雄大球磨川の姿も脳裏に焼き付いています。

また私事ですが、今年3月には大分から久大本線特急ゆふいんの森号で九州を横断する計画でしたが、新型コロナウイルスの影響で断念しました。今回の災害で久大本線も甚大な被害が出ていると聞き、痛恨の極みに至っています。

被災された皆さんに心からお見舞い申し上げます。 マイケルオズ

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旅行時の球磨川人吉市で2008年)

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3つの展望台から眺める釧路湿原の雄大さ 1997年釧路・根室の旅(その6)

旅行3日目は、釧路湿原を一周する定期観光バスに乗りました。日本最大の湿原を公共交通機関で巡ることはムリで、レンタカーでは割高。ちょうど半日コースのバスがあったので、これを利用しない手はありません。

湿原をいろいろな視点で見てもらうため、バスは西側の細岡展望台、北側のコッタロ展望台、そして東側で最も観光客が訪れる釧路湿原展望台の順に訪れました。それぞれ、高台から湿原の全貌が眺められ、ダイナミックでした。

とくにコッタロ展望台は、湿原の内部に入り込むような感じの場所で、人が立ち入れない特別保護地域が眼下に迫ります。湿原の中に「白い点」のようなものが見えましたが、ガイドさんから国の天然記念物・タンチョウヅルだと教えてもらいました。

ちなみに、定期観光バスには他にもひとり旅と思えるような若者が乗車しており、旅話に花が咲きました。彼は日数をかけて稚内サロベツ方面も旅してきたといい、2泊3日の慌ただしい旅をしている身には羨ましく思ったのです(笑)

そんなわけで、1997年釧路・根室の旅シリーズは今回で終了させていただきます。

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釧路湿原

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炉端焼きと市場丼で釧路グルメ満喫 1997年釧路・根室の旅(その5)

根室駅から花咲線で、スタート地点の釧路駅に戻ってきました。2日目の夜は釧路市内で一泊し、飲み歩きを楽しんだのです。その1軒目に立ち寄ったのが「炉ばた」という店で、囲炉裏を囲んだカウンター席はお客さんでほぼ満席でした。

名物の炉端焼きは、旬のトキシラズを注文し、焼きあがるまで日本酒とホタテの刺身をいただいて待ちます。トキシラズは脂が乗った厚く身が締まったシロザケのことで、ベテラン店員さんが上手に焼いて下さいました。

炉ばた発祥の店「くしろ 炉ばた」

翌朝、釧路市の和商市場に出向き、市場名物の「勝手丼」を朝食でいただくことにしました。惣菜屋でご飯を買い、ご飯の上に各商店で量り売りされた海の幸を乗せてもらい、オリジナルの海鮮どんぶりに仕立てるというものです。

昨夜食べたトキシラズがずらりと並ぶ店の一角で、醤油いくらとタラコを乗せた勝手丼をいただき、手軽な海の幸を満喫しました。今考えると、ちょっと控えめな勝手丼でしたので、次に訪れた時には豪快に盛り付けたいと思っています(笑)(つづく)

釧路和商市場 釧路の台所

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近くて遠い北方領土を眺める 1997年釧路・根室の旅(その4)

「本土最東端の地」である納沙布岬を目指して、根室駅からバスに乗ります。今回の旅の目的地とも言える場所で、2年前に訪れた最北端の地・宗谷岬の時と比べ、どんな感動が持てるのか楽しみでした。

しかし、納沙布岬で感じたのは、感動よりも海を隔てて肉眼でも見える北方領土への思いでした。北方館望郷の家という施設には望遠鏡があり、歯舞群島にあるロシアの監視塔や警備艇の姿がはっきりと見えました。

せっかくなので根室の海の幸も楽しみたいと思い、レストランでカニ定食をいただきました。その付け合わせに出てきた昆布の佃煮がとても美味かったのですが、これも北方領土周辺で漁期を限って獲れる昆布だということです。

島影が肉眼で見れたことについて、お土産屋のおじさんに「天気が良くて運がいい」と言われましたが、さらに「いくら近くても、あれは外国だからなあ」とつぶやいた言葉が強く印象に残ったのです。旅行から20年以上たっても、まだ解決していません。

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納沙布岬の全景(根室市

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最果てを実感した落石岬の静寂 1997年釧路・根室の旅(その3)

2日目は早起きして、根室駅から4つ戻った落石駅に行き、駅から約4キロを歩いて落石岬を目指しました。花咲線沿線には知られた観光地が多いですが、落石岬は観光スポットから外れた場所。ましてや早朝なので人の姿はありません。

小さな港町の集落を過ぎると、人家のない原野が広がりますが、朝なので霧で視界は開けません。やがて道路も未舗装となり、岬周辺の環境保全地域に入ると散策用の木道に変わります。低木の林を抜けると、ようやく岬に立つ灯台が見えてきます。

笹原の大平原の先には太平洋が広がる光景。周囲には人影はなく、鳥のさえずりや海の波など、自然界の音以外は静寂に包まれ、思わず「素晴らしい」を連発してしまいました。まさに最果ての地の景観を実感した瞬間です。

散策路の途中には、親子とみられるエゾシカの姿が見られました。当時、野生動物を直接見たのは初めてだったので、驚きと共に感動を覚えたものです。往復約8キロは、若かった30代だからこそ歩けた距離だったかもしれませんね(笑) (つづく)

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落石岬

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霧多布湿原でアクシデントに見舞われる 1997年釧路・根室の旅(その2)

浜中駅からバスで霧多布のバスターミナルに到着しました。ここが霧多布湿原など散策の拠点となります。広い湿原や岬巡りをするために便利なのがレンタサイクルで、この日は天候にも恵まれたため、絶好のサイクル日和でした。

湿原とはいっても小高い丘などもあって、日ごろ運動不足の私には自転車のペダルを踏むのも結構しんどいもの(苦笑) それでも、初夏の花々が咲き誇る湿原内の散策は楽しく、木道の遊歩道を歩きながら花の写真を撮りまくりました。ところが・・・

次へ向かおうとした時、ズボンのポケットに入っていたはずのカギがなくなっていたのです。慌てて遊歩道を戻ってみましたが、落とした場所が分からず、結局カギは見つからずじまい。仕方なく、弁償覚悟でカギを壊して乗る羽目になりました。

結局、カギを探していた時間のロスがあり、霧多布岬の散策は断念せざるを得なくなりました。お金も痛いですが、観光目前まで行ったところでのリタイアはもっと痛いもので、しばらくの間茫然自失の状態になったのです。(つづく)

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霧多布湿原

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日本最東端を目指して進む花咲線 1997年釧路・根室の旅(その1)

20年以上前になりますが、1997年6月に憧れだった北海道道東に初めてひとり旅をしました。その旅のようすをシリーズでご紹介します。

 

釧路・根室を目的地にした旅は、釧路駅がスタートになります。根室本線のうち、釧路-根室の間は「花咲線」の愛称が付いており、特急が走っておらず、ローカル線の雰囲気たっぷりな路線です。日本最東端の駅「東根室」もあります。

花咲線の大都市は釧路だけで、市街地を過ぎると原野と湿原の連続です。厚岸駅から浜中駅までは、厚岸湖と別寒辺牛湿原の縁(ふち)を線路が進みます。人家はおろか、人工構造物も線路以外には全くないという光景です。

浜中から先は根釧台地の原野をひた走ります。車窓は原始林が続くばかりで一見変化がないようにも思えますが、北海道の大自然の懐を走っていると思うと、どこかワクワクした気分になれます。時々、エゾシカの姿も見られるほどです。

住宅地にある東根室駅を過ぎると、終点の根室駅に到着します。私が訪れた20年前の根室は静かな港町の雰囲気が印象的でした。ここからバスで納沙布岬へ向かえますが、いったん1日目の旅程に戻り、浜中から霧多布湿原を目指します。(つづく)

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日本最東端の東根室

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こちらの旅行アーカイブもご覧ください

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