旅人マイケルオズのニッポンひとり旅語り

全都道府県を巡り歩いた旅人が、ひとり旅で訪れた旅先の素晴らしさ、楽しいエピソードなどを紹介し、併せて旅の情報やノウハウも語っています

大河ドラマの旅&感動の旅先

参拝のあと、幸運をつかみ取ろう~宮崎県日南市鵜戸神宮

このブログの「全国神社お参り旅」でご紹介した宮崎県日南市の鵜戸神宮。ダイナミックな日南海岸の真っただ中にある神社で、御祭神にちなみ、縁結び、育児、安産、それに海上安全にご利益があります。 mykeloz-hitoritabi.hatenablog.com お参りという目的は…

どこまでも続く原野の中の道路~北海道宗谷地方

北海道は、東北6県以上の面積がある広大な大地ですが、幹線以外は公共交通機関が少ないため、旅行中の移動手段として重宝するのがレンタカーです。その楽しさは、ドライブをしながら観光地を巡れるというばかりではありません。 宗谷地方の日本海側は、最も…

「新選組」のふるさとに今も根付く多摩の誇り~東京都日野市

東京都の西部・多摩地方は、幕末の京都で治安維持に努めた「新選組」の主力メンバーが生まれ育った場所です。幕末のドラマでも人気が高い新選組ですが、多摩の人々はその存在や近藤勇局長ら人物にひかれ、誇りに思っています。 とくに日野市は、近藤勇を支え…

遊歩道のその先に広がる緑のじゅうたん~青森県八戸市種差海岸

青森県八戸市の太平洋側にある景勝地「種差海岸」には、海成段丘の広大な場所に天然芝が広がるエリアがあります。天気が良ければ、青空と海の青さにまばゆいくらいの芝の緑が映え、圧巻の光景を見せてくれます。 私が八戸市を訪れたのは2011年8月。東日…

恐怖と感動が交錯する「かずら橋」~徳島県三好市祖谷

土讃線で四国山地に分け入り、大歩危駅からバスでさらに山深く入ったところ、切り立った山々の間を祖谷川の渓谷が流れています。この深い谷に架けられているのが、日本三奇橋のひとつ「かずら橋」です。 シラクチカズラという、つる性の植物で編み上げたかず…

念願だった寝台特急「北斗星」で札幌へ向かう~上野から札幌まで

北海道新幹線の開業に伴い、2015年に運転が終了した寝台特急「北斗星」は、ひとり旅を始めた頃から「一度はぜひ乗りたい」と思っていた列車です。それが2006年春、ついに実現しました。 B寝台のチケットを取るだけでも大変だった北斗星号ですが、策…

会津武士の魂を胸に悲運の最期を遂げた中野竹子~福島県会津若松市

福島県内有数の観光地である会津若松市にある史跡の多くは、幕末から戊辰戦争にゆかりがあります。佐幕に徹したがゆえに、賊軍の汚名をきせられた会津藩の悲しく、つらい歴史を物語るものばかりです。 2013年に新島八重を主人公にした大河ドラマ「八重の…

いつまでも見続けていたい海と共に生活する人々~広島県尾道市

私のひとり旅は長くても3泊4日で、仕事の状況もあり、たいがい1泊2日という日程を組まざるを得ません。そのため、旅先の一つの目的地でのんびり過ごすことはめったにないのです。ところが、広島県尾道市だけは違っていました。 尾道市は、映画監督の大林…

北海道の大自然を縫って走る今は亡きローカル線~北海道ちほく高原鉄道

北海道の帯広地方とオホーツク地方を結んでいた第三セクターのローカル線「ちほく高原鉄道」が2006年に廃止されてから15年が経ちました。その前年、この鉄道に乗るためだけの目的でひとり旅をしたのです。 始発駅の池田駅で根室本線から乗り換え、銀河…

原爆の被害を科学的に研究した永井隆博士の住居「如来堂」~長崎県長崎市

長崎で原爆に遭い、被爆者として被害を研究してきた永井隆博士の名前を知ったのは、恥ずかしながらテレビの人物伝ドキュメント番組でした。高齢の方ですと、映画「長崎の鐘」のモデルになった人としてご存知ではないでしょうか。 永井博士は、原爆による被害…

夜空に輝く満天の星を眺める超ぜいたくなひと時~沖縄県西表島

沖縄県の八重山諸島の一つ、西表島は、手つかずの大自然がそのまま残っており、素晴らしくもダイナミックな景観が訪れる旅人を魅了します。2008年冬に念願かなって西表島を訪れた時の思い出を振り返ってみます。 早朝に羽田空港を出発し、那覇空港で乗り…

幕末維新の歴史を変えた功山寺決起の地へ~山口県下関市

山口県下関市には、幕末の長州藩で活躍した高杉晋作の像があります。幕府に恭順していた長州藩の藩論を一変させるため、高杉が少人数で武装蜂起した「功山寺決起」は、維新回天の礎となった出来事として有名です。 その舞台である功山寺は下関市長府にありま…

「青い・・・」その一言だけしか言葉が出なかった~青森県十二湖青池

新しいコラム「おススメ!感動の旅先」のトップバッターにふさわしい場所を紹介します。青森県の日本海側にある深浦町の観光名所・十二湖。その中でもとびきりの絶景である「青池」です。 十二湖は、世界遺産の白神山地に囲まれた湖沼群で、1704年の大地…

大河ドラマを旅する~2020年「麒麟がくる」岐阜市~影の薄い斎藤義龍はドラマでもナレ死・・・

斎藤義龍は、美濃の蝮(まむし)と恐れられた父の斎藤道三との確執が深く、実の親子ではないとも言われています。「麒麟がくる」では伊藤英明さんが、悩み苦しむ義龍の人物像を演じてきました。が、24日の放送でナレ死となったのです(苦笑) 岐阜城の近く…

大河ドラマを旅する~2020年「麒麟がくる」岐阜市~重厚な斎藤道三像を演じた本木雅弘さん

道三塚(2010年) 10日の大河ドラマ「麒麟がくる」は、前半のクライマックスといえる長良川の戦いの回が放映されました。斎藤道三と斎藤高政(義龍)の親子が争い、勝った義龍が名実ともに美濃の支配者になった戦いです。 斎藤道三は「美濃の蝮(まむし)…

大河ドラマを旅する~2007年「風林火山」小田原市~上杉謙信を演じたミュージシャン

小田原城(2009年) 大河ドラマ「風林火山」は、私の地元・諏訪地方でも観光誘客PRに力を入れた作品でした。主人公は、武田信玄の軍師とされる山本勘助(内野聖陽さん主演)で、大河の中では骨太の歴史ドラマという印象が強く残っています。 信玄の好敵手で…

大河ドラマを旅する~1988年「武田信玄」上越市春日山~上杉謙信を演じた俳優・柴田恭兵さん

春日山城址の毘沙門堂 大河ドラマ「武田信玄」は、青年時代に歴史好きになるきっかけの一つになったドラマとして印象深いです。とくに、信玄の宿敵である上杉謙信の描かれ方に魅了されました。もちろん、謙信役の柴田恭兵さんの熱演があってこそです。 謙信…

大河ドラマを旅する~2004年「新選組!」近藤と土方の永遠の別れ~千葉県流山市

流山の近藤勇陣屋跡(2004年) 大河ドラマ「新選組!」をシリーズで紹介してきましたが、ここで一旦区切りにしたいと思います。近藤勇が率いる新選組としては、終焉の地となったのが千葉県流山市。ここで、新政府軍に近藤が投降し、土方歳三らとの永遠の別れ…

大河ドラマを旅する~2004年「新選組!」近藤勇の良き理解者・小島鹿之助~町田市小野路

小嶋資料館の門(2004年) 小島鹿之助は、小野路村(現町田市)の名主で、試衛館時代から近藤勇と親交があった人物です。近藤が村へ剣術の指導に行き、少し年上だった鹿之助が近藤に漢学を教えていたそうで、土方歳三や沖田総司とも面識があったと思われます…

大河ドラマを旅する~2004年「新選組!」新選組の屋台骨を支え続けた男・井上源三郎~日野市

井上源三郎資料館(2004年) 近藤勇や土方歳三ほど有名ではありませんが、試衛館時代から近藤を支え続けてきた人物の一人が井上源三郎です。寡黙な方だったそうですが、「源さん」の愛称そのままに多くの隊士から慕われていたといいます。 井上が生まれ育っ…

大河ドラマを旅する~2004年「新選組!」新選組を作った男・芹沢鴨~茨城県行方市

芹沢鴨のふるさと・茨城県行方市(旧玉造町) 近藤勇を中心にした新選組の歴史を語る中で、常に対比されてしまうのが初代筆頭局長の芹沢鴨です。大河ドラマでは佐藤浩市さんの熱演が光りましたが、昔から映画などでは「歯止めが利かない乱暴者」という人物像…

大河ドラマを旅する~2004年「新選組!」新選組の語り部としての余生・永倉新八~北海道松前町

松前町にある居住地跡(2007年) 新選組では常に最前線で活動し、剣の腕前は沖田総司よりも上だったとまで言われているのが永倉新八。彼は松前藩士の子として生まれたので、近藤や土方とは異なる武士の出身ですが、試衛館時代から近藤らと行動を共にしてきた…

大河ドラマを旅する~2014年「軍師官兵衛」~有岡城と運命を共にした武将の妻

荒木村重の居城だった有岡城(2014年) 2014年放送の大河ドラマ「軍師官兵衛」は、豊臣秀吉の軍師だった黒田官兵衛の生涯を描いた作品です。その官兵衛が人生最大の苦難に陥ったのが、織田信長を裏切った荒木村重によって幽閉された有岡城(伊丹城)での…

大河ドラマを旅する~2004年「新選組!」謎多き隊士・斎藤一~会津若松市

会津若松市郊外の如来堂(2013年) 大河ドラマ「新選組!」シリーズを始めたとたん、新型コロナウイルスが社会問題となってしまい、シリーズ自体が途切れ気味になってしまいました。近藤勇など主な人物のゆかりの地が東京(江戸)に集中しているのも、書けな…

大河ドラマを旅する~2004年「新選組!」沖田総司療養の地・浅草

今戸神社 新型コロナウイルスの話題ばかりでは滅入るので、久しぶりに大河ドラマを旅する「新選組!」シリーズを書きます。今回登場するのは、新選組の一番隊長と言われた沖田総司と、そのゆかりの地・東京浅草についてです。 沖田総司は、新選組の中で最も…

大河ドラマを旅する~2004年「新選組!」土方歳三が生まれた日野市

高幡不動の土方歳三像 新選組で近藤勇を支え、鬼の副長と恐れられていた土方歳三。彼が生まれ育ったのは多摩川のほとりにある石田村(現在の日野市)です。豪農の出身ですが跡取りではなかったので、行商をしたり、奉公に出たりと苦労をしてきたといいます。…

大河ドラマを旅する~2004年「新選組!」~近藤勇のふるさと調布市

西光寺(2004年) 大河ドラマ「新選組!」の旅をシリーズでご紹介します。まず、新選組といえば局長の近藤勇を忘れてはなりません。 近藤勇は多摩の豪農の家に生まれました。今の行政区では調布市になります。多摩は、江戸から近い地理的条件と将軍家のお膝…

大河ドラマを旅する~2004年「新選組!」~東京都文京区

伝通院(2004年) 大河ドラマにちなんで、年間通して複数回のひとり旅をしたドラマの一つが2004年の「新選組!」でした。幕末の京都を震撼させた佐幕派集団で、近藤勇、土方歳三、沖田総司は今でも人気があります。 「新選組!」の脚本は三谷幸喜さんが…

大河ドラマを旅する~2020年「麒麟がくる」~岐阜市

立政寺(2020年) 「麒麟がくる」で脚光を浴びている岐阜県岐阜市には、金華山と岐阜城(稲葉山城)があり、ドラマ以前から観光スポットとしてお馴染みでした。岐阜城といえば織田信長が美濃制圧後に拠点を置いた城として有名です。 織田信長が京都へ上洛で…

大河ドラマを旅する~2020年「麒麟がくる」~可児市

「麒麟がくる」の主人公・明智光秀は、織田信長の家臣としての活躍が有名ですが、その半生は謎に包まれている人物です。出生の地だけでも、いくつかの説があるほどで、有力とされているのが可児市の明智の荘と言われています。 ここには明智城という山城があ…