2010年6月、私は襟裳岬に夕方到着しましたが、その先バスで移動できるところはなくなりました。したがって、「何もない」襟裳岬に宿を取る必要があり、刺身旅館の看板を掲げる「さんすいかく」さんに泊めていただきました。
風呂に入って部屋で待っていると、女将さんが大皿に盛った刺身をはじめとした料理を持って来てくれました。刺身のネタはご主人が仕入れたという新鮮な海の幸がずらりと盛り付けられ、大皿を見た瞬間「これは1人前なのか?」とびっくりしたほどです。
この時のラインナップはツブ貝、ボタンエビ、ホッキ貝、マツカワ、ソイ、キンキ、タコ、サーモンなど10数種類。天ぷらはハマボウフウやタラの芽といった山菜を出していただき、海と山の旬の味覚を堪能いたしました(笑)。
もとより「何もない」場所なので、旅館の部屋でじっくりと腰を据えて飲むばかり。ペースが遅い私のために、女将さんに料理の片づけを翌日にまわしていただく配慮もしていただき、とても感謝しています。
襟裳岬に行くだけでもなかなか大変ですが、もう一度泊まりたい旅館の一つです。