旅人マイケルオズのニッポンひとり旅語り

全都道府県を巡り歩いた旅人が、ひとり旅で訪れた旅先の素晴らしさ、楽しいエピソードなどを紹介し、併せて旅の情報やノウハウも語っています

最果てを実感した落石岬の静寂 1997年釧路・根室の旅(その3)

2日目は早起きして、根室駅から4つ戻った落石駅に行き、駅から約4キロを歩いて落石岬を目指しました。花咲線沿線には知られた観光地が多いですが、落石岬は観光スポットから外れた場所。ましてや早朝なので人の姿はありません。

小さな港町の集落を過ぎると、人家のない原野が広がりますが、朝なので霧で視界は開けません。やがて道路も未舗装となり、岬周辺の環境保全地域に入ると散策用の木道に変わります。低木の林を抜けると、ようやく岬に立つ灯台が見えてきます。

笹原の大平原の先には太平洋が広がる光景。周囲には人影はなく、鳥のさえずりや海の波など、自然界の音以外は静寂に包まれ、思わず「素晴らしい」を連発してしまいました。まさに最果ての地の景観を実感した瞬間です。

散策路の途中には、親子とみられるエゾシカの姿が見られました。当時、野生動物を直接見たのは初めてだったので、驚きと共に感動を覚えたものです。往復約8キロは、若かった30代だからこそ歩けた距離だったかもしれませんね(笑) (つづく)

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落石岬

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