旅人マイケルオズのニッポンひとり旅語り

全都道府県を巡り歩いた旅人が、ひとり旅で訪れた旅先の素晴らしさ、楽しいエピソードなどを紹介し、併せて旅の情報やノウハウも語っています

旅行コラム(アーカイブ)

島原半島へは熊本経由が便利 2008年2月

フェリーから眺める雲仙岳(2008年) まだ、九州方面行の寝台特急が辛うじて運行しているころのお話です。2008年2月に島原半島を旅行する際、寝台特急なは・あかつき号に乗ろうと計画しました。島原半島は長崎県なので、本来なら長崎行のあかつき号を利…

船頭歌を聴きながらのんびり船遊び 2008年10月

梅花の渡しから眺める人吉城址(2008年) 熊本県の中南部の盆地にある人吉市は急流で有名な球磨川の中流域にあり、城下町の歴史と風光明媚な風景、球磨焼酎やアユ料理といった名物、さらには温泉まであるという旅人にとっては至れり尽くせりの観光地です。 …

明日香村の静かな民宿の夜 2008年4月

静かな民宿での一夜を過ごした(2008年) 奈良県明日香村は、古墳時代から飛鳥時代にかけての史跡がたくさんあり、古代史が好きな人にはたまらない旅先です。高松塚古墳、キトラ古墳、飛鳥寺、石舞台古墳をはじめ見どころが豊富で、一日ではまわり切れません…

立ち入り禁止の元観光地を探索 2002年7月

立入禁止だった頃の氷のトンネル(2002年) 今回は若気の至りでは済まされないような無茶をしたというお話です。2002年7月のオホーツク海沿岸の旅行では、紋別市に連泊して初めて全日程をレンタカーで巡り、道東の大地を思う存分楽しませてもらいました…

小説「津軽」の舞台を訪ねて~小泊のタケ 2002年10月

小説津軽の像(2002年) 竜飛崎から津軽半島の西側を南下すると小泊村の中心部に着きます。その一角に、太宰治が書いた小説「津軽」の像記念館があり、像にはくつろいで座る男性(太宰)の脇に、きちんと正座する中年の婦人が描かれています。 小説「津軽」…

小説「津軽」の舞台を訪ねて~竜飛崎 2002年10月

龍飛集落を眺める(2002年) 太宰治晩年の傑作のひとつに「津軽」という小説があります。太宰がふるさとの津軽地方を訪れ、懐かしい人たちと旧交を温める話で、その端端で津軽地方の風土が語られています。2002年10月、小説「津軽」の舞台を訪ねる旅を…

大盛り上がりの名古屋オクトーバーフェスト 2019年7月

ショーで大盛り上がりとなるフェスタ(2019年) 先週の連休中、名古屋に出かけた話は以前に書きました。夜はいつもどおり飲み歩きを楽しんだのですが、この時期の名古屋といえば欠かせないのがビールの祭典「名古屋オクトーバーフェスト」です。 本場ドイツ…

猛毒のフグの卵巣を食べる! 2006年11月

フグの真子をいただいた居酒屋(2006年) 「フグは食いたし、されど猛毒は怖い」なんて言われていた時代もありますが、今は免許を持った調理師がさばいたフグを安心して食べることができます。ただし、猛毒がある内臓を食べることはご法度とされています。 …

関門海峡を歩いて渡る 2000年11月

関門海峡人道トンネルの県境(2000年) 2000年11月の旅は、下関市と北九州市を観光しました。前回のブログでは、門司港へ高速船で渡ったという話を書きましたが、今度は門司港から下関に向かう別の方法について紹介します。 その方法とは「徒歩」で渡…

関門海峡を高速船で渡る 2000年11月

高速船から撮影した関門海峡(2000年) 関門トンネルの通過を通して、近い距離にあることを知った本州の下関と九州の門司。その近さをさらに体感してみようと、2000年11月に鉄道や車(バス等)以外の方法で行き来してみることにしました。 まずは下関…

雑誌編集者と粋な出会い 1998年11月

神戸で宿泊したホテルもお洒落だった(1998年) 神戸の印象といえば、国際都市、おしゃれ、モダンといったいいイメージが浮かんできます。1995年の阪神淡路大震災で大きな被害を受けながら、「頑張ろう神戸」を合言葉に再生を果たした都市でもあります。…

萩観光の時間を割いて未乗区間に乗る(山陰本線編その4) 2009年10月

車窓のすぐ下が海という絶景(2009年) 2009年に久々の萩方面への旅行を計画しました。都合がよかった九州方面行きの寝台特急が廃止された後だったため、空路で萩・石見空港に到着。空港バスで萩市に移動し、そのまま観光をスタートさせました。 この旅…

小刻みに乗車路線を伸ばして(山陰本線編その3)

今は廃止となった寝台特急出雲号(2006年) 山陰本線は4府県にまたがる長大路線のため、一度に乗り通すことはできません。2001年までの10年間、各地を旅行する間に少しずつ乗車路線を伸ばしていきましたが、それでも乗り残した部分が点在する格好にな…

日本海路線へ初めて乗り入れる(山陰本線編その2) 1992年11月

山口線から山陰本線に入る特急おき号(1992年) 山陰本線に初めて乗り入れたのは1992年11月の中国路への旅行でした。津和野を散策したあと、山口線で益田に行き、益田-東萩を乗ったのが最初。益田駅の構内アナウンス「ますだ~」が訛って聞こえたのが…

幹線とローカル線が混在する山陰本線(その1)

米子駅での一コマ(2006年) 京都から下関を結ぶ路線は2つあります。一つは東海道・山陽本線で、もう一つは山陰本線。下関やその先の九州へ向かう場合、東海道・山陽新幹線に乗るのが当たり前ですが、かつては山陰本線の普通列車が丸一日かけて全線を走って…

意地の讃岐うどん食べ歩き 2007年10月

地元住民に人気の釜玉うどん(2007年) 香川県の旅で絶対に外せないのが讃岐うどんです。飲み歩きはできずとも、讃岐うどんだけは絶対にどこかで食べておかねばなりません(笑)。それが高じて、2007年10月には午前中半日かけて、讃岐うどんの食べ歩き…

本州と九州の距離感とは

寝台特急富士号のロビーカー(1996年) 本州と九州を挟む関門海峡を初めて見たのは1992年11月の中国地方へのひとり旅でした。下関市街地より東京寄りの長府からタクシーに乗って市街地に戻ってきたときのことです。当時は秋の旅行だったので、周囲はす…

宇高連絡船で四国入りする 2015年11月

高松港のフェリー乗り場に到着(2015年) かつて本州と四国を結ぶ大動脈だった「宇高連絡船」。岡山県玉野市の宇野港と香川県高松港を結ぶフェリーで、旅行者にとっては四国へいざなう旅情をかりたて、四国から大阪や東京に就職する若者たちの夢を乗せて運航…

最長区間を走っていた「白鳥号」の思い出 1996年12月

ボンネットタイプの懐かしい白鳥号(1996年) 国鉄時代には、いわゆる長距離列車が全国各地にあり、今では考えられないような区間を走っていました。国鉄からJRになって徐々に淘汰されていましたが、最後まで残った昼間の長距離特急が「白鳥号」でした。 …

旧富山港線で宮脇俊三さんが見た光景 2018年11月

右側が旧富山港線東岩瀬駅ホーム(2018年) 紀行作家の宮脇俊三さんの著書「時刻表2万キロ」を読んでいると、綿密に立てた計画が予想外のハプニングで狂ったとのエピソードが随所に登場します。著書の最初に登場するエピソードとして富山県内の鉄道が紹介さ…

3度目の正直で好印象となった鎌倉 1998年5月

見どころの一つ・鎌倉の大仏(1998年) 東京近郊にあってアクセスが良く、それでいて国宝級の神社や仏閣が数多く、自然にも恵まれている土地といえば神奈川県鎌倉。とりわけ歴史好きな私にとっては腰を据えてじっくりと散策できる旅先であり、1998年にひ…

日本最北の温泉でリベンジ入浴? 2006年6月

稚内市にある最北の日帰り温泉(2006年) 北海道稚内市にの本最北の温泉があります。「稚内温泉」という地名そのままの温泉なのですが、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉で泉質はヌルヌルとしていてまとわりつくような感じ。それでいて体がポカポカと温まる…

大火砕流災害を思い出した島原の旅 2008年2月

フランスの火山研究者夫妻のコーナー(2008年) 平成に入って間もない1991年に大噴火した島原半島の雲仙普賢岳。6月3日の大火砕流では多くの犠牲者が出たほか、土石流でも甚大な被害がありました。私は17年後の2008年に火山学習体験施設を訪れま…

前代未聞!注文を取らない店 2002年11月

超地元密着の酒場でした(2002年) 旅先では土地の美味しいものをいただきながら酒を飲むのが一番の楽しみです。ガイドブックに紹介される有名店が全くの期待外れだったり、カンを頼りにふらりと入った店が素晴らしかったりと、ギャンブル的要素も大きいです…

東京から大阪へ、大阪から東京へ

在りし日の寝台急行「銀河号」(2006年) 東京と大阪を往復する公共交通機関の手段として、だれもが思い浮かべるのが東海道新幹線です。何度もお世話になっていますが、東京から新大阪まで乗り通したことは一度もありません。住んでいるのが長野県なので当然…

ホバークラフトで大分空港へ向かう 2007年12月

全国唯一の空港アクセスだったホバークラフト(2007年) 1年後に予定する大分への旅行を計画している中で、大分市から大分空港へのアクセス交通として別府湾を横断するルートで運行されていたホバークラフト航路が、いつの間にかなくなっていることに気が付…

リベンジで訪れた高知で出会った人々 2004年2月

盛り上がったバーの夜。右がマスター(2004年) 夜の一杯はひとり旅の重要なポイントです。アクシデントがあった約2年前はホテルでおかゆとヨーグルトという情けない夕食だっただけに、いつも以上に気合いを入れ(笑)、まずは土佐料理店でご当地グルメを堪…

アクシデントのリベンジで訪れた高知 2004年2月

念願かなった高知日曜市でのグルメ(2004年) ひとり旅史上最悪のアクシデントとして紹介した2002年3月の東四国旅行での腹下し。酒を飲めないばかりか、土地のグルメも食べることができず、「絶対リベンジを果たす」と誓ってから約2年。ようやくその機…

旅館には罪はないけど、最悪となった房総の夜 2003年2月

旅館の窓からの眺めも格別でしたが・・・(2003年) 旅の宿を選ぶのは、ひとり旅にとって非常に大切なポイントです。ビジネスホテルの場合は基本的には飲み歩いて酔っ払ってそのまま眠ってしまうパターンのため、ホテルそのものを評価することは少ないです。…

雷雲の中での移動は命がけ? 2007年6月

雷鳴とどろく中で渡良瀬川を渡る(2007年) ひとり旅を計画する際、まず考慮に入れるのは、その時期がどんな気候であるかということです。日程が限られているため、気象条件による交通障害は避けたいと考えており、例えば冬の北海道や日本海側への旅は今まで…