旅人マイケルオズのニッポンひとり旅語り

全都道府県を巡り歩いた旅人が、ひとり旅で訪れた旅先の素晴らしさ、楽しいエピソードなどを紹介し、併せて旅の情報やノウハウも語っています

本州と九州の距離感とは

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寝台特急富士号のロビーカー(1996年)

 本州と九州を挟む関門海峡を初めて見たのは1992年11月の中国地方へのひとり旅でした。下関市街地より東京寄りの長府からタクシーに乗って市街地に戻ってきたときのことです。当時は秋の旅行だったので、周囲はすっかり暗くなっていました。

 関門海峡沿いの道路で対岸のかなり近いところに街明かりが見えたので、運転手に尋ねたところ、「あれは小倉だよ」との答えが返ってきました。九州があまりに近かったのに驚き、明かりを見ながら「いつか九州に行くぞ」との思いを巡らせたものです。

 その九州行きが実現したのが4年後の1996年10月。寝台特急富士号で門司駅まで乗ったのが最初の関門トンネル通過でした。ロビーカーに移り、下関駅を出発してトンネルに入った時は「いよいよ九州入りする」と感慨もひとしおだったのです。

 ところが、関門海峡を通過中なんだと思っている間もなく、トンネルを抜けて門司駅に到着。「本当に近いんだな」と苦笑いをしたものです。その後、新幹線でも関門トンネルを通過しましたが、在来線ほどではありませんが、やはりあっという間でした。