関門トンネルの通過を通して、近い距離にあることを知った本州の下関と九州の門司。その近さをさらに体感してみようと、2000年11月に鉄道や車(バス等)以外の方法で行き来してみることにしました。
まずは下関(唐戸)から門司港まで高速船に乗りました。トンネルや橋がなかったころは船だけが唯一の往来手段でしたが、今も地元住民の足として利用されています。所要時間はわずか5分という身近な交通手段です。
関門海峡は潮の流れが速いことで知られており、その中をかっ飛ばして運航するため、揺れるばかりか、デッキにいると波しぶきを浴びることになります(苦笑)。眺めはいいので何とか写真を撮ろうとしたのですが、結構苦労しました。
下関の街並みが遠ざかったかと思ったら、目の前に観光地・門司港が近づいてきたため、「九州に渡っている」という実感はそれほどありません。ただ、かつて九州の玄関口として賑わった門司港に船で訪れたことへの意義深さは感じました。