新型コロナウイルスの話題ばかりでは滅入るので、久しぶりに大河ドラマを旅する「新選組!」シリーズを書きます。今回登場するのは、新選組の一番隊長と言われた沖田総司と、そのゆかりの地・東京浅草についてです。
沖田総司は、新選組の中で最も人気のある人物です。近藤勇の刑死や土方歳三の戦死ではなく、結核に冒されて若き生涯を閉じたという人生が悲哀を呼び、そこに美剣士伝説も加わって、沖田総司を不動の人気者に押し上げたと言えます。
残念ながら沖田は、戊辰戦争で辣腕を振るえませんでした。病気が悪化し、隊士として活動できず、江戸に戻ってからは松本良順の元で療養していたからです。その場所が浅草の今戸神社近くにあったといいます。
今戸神社は、浅草寺や仲見世など賑やかな浅草界隈から少し離れたところにあり、静かな下町の情緒漂う雰囲気です。境内には「招き猫」がたくさん飾られており、商売繁盛や幸運を願う人たちが参拝に訪れています。