旅人マイケルオズのニッポンひとり旅語り

全都道府県を巡り歩いた旅人が、ひとり旅で訪れた旅先の素晴らしさ、楽しいエピソードなどを紹介し、併せて旅の情報やノウハウも語っています

念願だった寝台特急「北斗星」で札幌へ向かう~上野から札幌まで

北海道新幹線の開業に伴い、2015年に運転が終了した寝台特急北斗星は、ひとり旅を始めた頃から「一度はぜひ乗りたい」と思っていた列車です。それが2006年春、ついに実現しました。

B寝台のチケットを取るだけでも大変だった北斗星号ですが、策を練って駅窓口で購入した結果、なんと最も豪華な「A寝台ロイヤル個室」のプラチナチケットを入手できたのです。その経過は以前のブログをご覧いただけばと思います。

mykeloz-hitoritabi.hatenablog.com

北斗星1号は16時50分に上野駅を出発。一人で過ごすには贅沢過ぎるロイヤルの空間は、ベッドだけでなく、シャワー、トイレも完備され、ルームサービスまであって、まさに夢のような時間を過ごさせてもらったのです。

夕食はルームサービスでしたが、夜のパブタイムに食堂車「グランシャリオ」へ出向き、夜景を眺めながらワインを傾けるひと時。夢とも幻とも思えるような時間が、いつまでも続けばいいなと、テンションは上がる一方でした。

目が覚めると、北斗星号はすでに青函トンネルを抜け、函館駅に到着していました。その先は、やや二日酔いの頭でぼんやりと北海道の景色を眺めていた記憶があります。ルームサービスの朝食をいただき、間もなく終点の札幌駅に到着します。

本来なら、札幌駅に着いた時からひとり旅が本格的に始まるわけですが、北斗星号に乗るのが最大の目的だったので、下車した時は「もう着いてしまったのか」と寂しさを感じたほど。二度と味わうことができない至福の寝台列車の旅でした。