大河ドラマ「新選組！」をシリーズで紹介してきましたが、ここで一旦区切りにしたいと思います。近藤勇が率いる新選組としては、終焉の地となったのが千葉県流山市。ここで、新政府軍に近藤が投降し、土方歳三らとの永遠の別れになるのです。
鳥羽・伏見の戦いで井上源三郎らを失い、江戸に戻ってから甲陽鎮撫隊として出陣するも大敗。永倉新八や原田佐之助と袂を分かち、沖田総司も病気で脱落し、再起をかけて再結集した流山では、土方や斎藤一らが残っただけでした。
流山を拠点に、次の行動に移そうとしていた矢先、新政府軍に包囲されてしまいます。この時、近藤は討ち死にや切腹を覚悟したと言いますが、土方らの説得で「幕府の治安部隊に過ぎない」と主張し通すことを選択しました。
結局、正体を暴露された近藤は罪人扱いの斬首に処断され、流山の新選組は困難の中で会津目指して北上するのです。流山滞在はごく短期間でしたが、近藤と土方の思いが詰まった地として、歴史ファンに根強い人気を集めています。
