「麒麟がくる」の主人公・明智光秀は、織田信長の家臣としての活躍が有名ですが、その半生は謎に包まれている人物です。出生の地だけでも、いくつかの説があるほどで、有力とされているのが可児市の明智の荘と言われています。
ここには明智城という山城があり、明智姓の一族が住んでいました。当地の説明文によると、光秀は明智城最後の城主とされ、斎藤道三と子の義龍の争い後、勝者の義龍によって攻め滅ぼされたとしています。
可児市の大河ドラマ館は、明智城から10分ほどの花フェスタ会場にあり、ドラマの紹介がメインになっています。光秀がこの地で確かに活躍したという一次史料がないので、資料展示としてはやや寂しいかなという印象ですね。
花フェスタ会場も明智城も周囲を見渡せる高い位置にあり、目の前には木曽川が生み出した肥沃な土地が広がっています。のどかな里山であるとともに、大都市の岐阜市からも比較的近いベッドタウンとして発展しているようです。