10日の大河ドラマ「麒麟がくる」は、前半のクライマックスといえる長良川の戦いの回が放映されました。斎藤道三と斎藤高政(義龍)の親子が争い、勝った義龍が名実ともに美濃の支配者になった戦いです。
斎藤道三は「美濃の蝮(まむし)」と言われたように、これまでは謀略家や残酷な性格として描かれることが多かった人物です。一方で、娘を織田信長の嫁に出し、信長の将来性を見抜いた慧眼の持ち主とも言われています。
本木雅弘さんが演じた道三は、そうした謀略家の一面を見せながらも、重厚さを持ち合わせた人物像として描かれたように思います。時に、本来の主役である明智光秀を食ってしまうような存在感がありましたね(笑)
2月に岐阜市を訪れた時に「道三塚」も見学しました。合戦で敗死した道三の供養碑で、かつては長良川沿いにありましたが、今は住宅地の中にひっそりとたたずんでいます。大河ドラマがなければ、私もその存在を知らなかったほどでした。