今回の「全国神社お参り旅」では、千葉県南房総市の高家神社(たかべじんじゃ)を参拝いたします。
房総半島南端に近い千倉駅から約2キロの内陸部にある神社で、閑静な住宅地の中にあります。野島崎など房総の人気観光地から少し離れていることもあり、この神社を訪れる観光客はあまりいないようです。
御祭神は磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)です。由緒によると、古代の景行天皇が行幸されたとき、カツオと白はまぐりの膾(なます)を献上し、天皇がその料理の技を認めて膳(かしわ)の職をつかわしたとされています。
その由緒から「日本唯一の料理の神」として、「庖丁式」という独特の神事も執り行われており、日本料理の伝統を今も継承しています。余談ですが、私がこの神社の存在を知ったのは料理漫画「包丁人味平」がきっかけでした(笑)
掛けまくも畏き 伊邪那岐の大神
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に
禊ぎ祓へ給ひし時に 生り坐せる祓へ戸の大神たち
諸々の禍事・罪・穢あらむをば
祓へ給ひ清め給へと 白すことを聞こし召せと
恐み恐みも白す。 ※祓詞