ひとり旅を始めてから、少年時代に愛読?していた時刻表を再び見始めるようになりました。地方のローカル線のダイヤを眺めては「いつか乗ってみたい」という路線が次々と現れてきました。その中でも、まさに「恋い焦がれた」とでも言えるのが五能線。秋田県北部と青森県津軽を結ぶ長大なローカル線です。
五能線は沿線の五所川原市を通り、能代市を結んでいることからその名が付いています。なぜ五能線に憧れたのか?。それはこのローカル線が日本海に沿って走っているからです。それも、鯵ヶ沢-岩舘は海岸線に沿って線路が敷設していて車窓からの眺めが抜群で、昔から観光列車が運行されているほどです。
さらに、五能線のところどころにある小さな無人駅も、難読の「驫木(とどろき)」をはじめ、味わい深い駅ばかりだし、白神山地のふところにある十二湖や日本キャニオンといった知られざる名所も旅情をそそりました。私は行ったことがありませんが、夕日を楽しむことができる温泉露天風呂も沿線にはあります。
魅力あふれるローカル線ですが、一番はやっぱり「ただ乗っているだけでも楽しい」ということに尽きます。2005年に秋田県方面を旅した時も、予定を変更してつい五能線に乗ってしまったほどです(笑)。二度目の五能線もやっぱり素晴らしかったの一言。ローカル線の置かれる環境は厳しいですが、頑張って運行を続けてほしいものです。