旅人マイケルオズのニッポンひとり旅語り

全都道府県を巡り歩いた旅人が、ひとり旅で訪れた旅先の素晴らしさ、楽しいエピソードなどを紹介し、併せて旅の情報やノウハウも語っています

旅行中止に追い込まれる寸前までに至った甲府前泊 1996年11月

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甲府市内でやっとたどり着いた旅館(1996年)


 旅は行き当たりばったりのほうが面白いと言う人もいますが、慎重派の私は冒険のような旅の計画は基本的に敬遠します。往復のルートや宿泊先などをガッチリと固めた上で、その間の行程は自由に行動できるようにするのが私のパターン。過去、行き当たりばったりゆえに、とんでもない苦労を強いられた教訓からきています。

 今から20年以上前になります。急遽休みが取れて旅ができるようになり、近場の静岡県内への旅を目論んだ時のことです。前泊として静岡市もしくは清水市を予定し、いつも通り地元の岡谷駅を出発しましたが、とんでもない勘違いをしていました。すなわち、夕方出発の段階では静岡県内に到達することが不可能だったのです。

 あわてて途中駅の甲府でカプセルホテルに入ろうと思ったのですが、当該ホテルは廃業していました。おまけに連休中とあって、片っ端からホテルや旅館に電話をかけまくりましたが、すべて満室という返事。これでは旅をするどころではなく、そのまま折り返して自宅に戻るしかないのではと悲観的になってしまいました。

 すったもんだの挙句、ようやく1軒の旅館に泊まることができ、旅行も中止することなく安堵しました。それもラッキーなことに、電話で問い合わせたホテルは満室でしたが、そのホテルの方が別の旅館を紹介してくれたのです。それ以来、旅先で路頭に迷わぬよう、ホテルだけは必ず予約してから旅に出るのが当たり前になりました。