旅人マイケルオズのニッポンひとり旅語り

全都道府県を巡り歩いた旅人が、ひとり旅で訪れた旅先の素晴らしさ、楽しいエピソードなどを紹介し、併せて旅の情報やノウハウも語っています

知る人ぞ知る菜の花畑の黄色いじゅうたん~佐久市瀬戸地区

昨日、長野県佐久市へドライブに出かけました。佐久市役所近くの瀬戸地区というところに菜の花畑があり、ローカルニュースで今が満開という報道を聞き付け、早速出向いてみたのです。

長野県で菜の花といえば飯山市が有名で、この佐久市瀬戸の菜の花は全然知りませんでした。とくに観光誘客をしているわけでもなく、おそらく遊休農地の活用と菜の花の搾油を目的に地元住民が栽培しているのだろうと思われます。

小ぢんまりした場所だろうと思いきや、農地が広がる一帯にびっしりと菜の花が植えられており、満開の今は黄色い花が咲き誇る圧巻の光景。想像以上に大規模な菜の花栽培でしたので、驚くやら感動するやら。。。

観光地ではなく、案内看板もないので、まさに知る人ぞ知るという素晴らしい景観。住民が設置したと思われる高さ3メートルのやぐらに乗せていただき、高い位置から見ると、まるで大地に黄色いじゅうたんを敷き詰めたような鮮やかさでした。

長野県内には、まだまだ私の知らない景観や絶景が隠されていることがわかりました。県外への旅行を自粛している中、当面は県内ドライブで探してみたいと思います!

 

夜空に輝く満天の星を眺める超ぜいたくなひと時~沖縄県西表島

沖縄県八重山諸島の一つ、西表島は、手つかずの大自然がそのまま残っており、素晴らしくもダイナミックな景観が訪れる旅人を魅了します。2008年冬に念願かなって西表島を訪れた時の思い出を振り返ってみます。

早朝に羽田空港を出発し、那覇空港で乗り換えて石垣島に到着。さらに高速船で西表島に着いたのは昼過ぎ。仲間川マングローブクルーズや由布島など島南東部の観光地を巡り、リゾートホテルで1泊させてもらいました。

夕食でほろ酔い気分となった私は、ホテル内にあるテラスに出向いてみたのです。ホテルの従業員から星空がきれいだと聞いてきたので、どんな感じなのかと興味本位だったのですが、上空を見上げたとたん、思わず絶句してしまいました。

まるで闇夜に散りばめたかのような無数の星がキラキラ輝いていたのです。私の地元も都会に比べれば星がよく見えますが、その比ではありません。宇宙にはこれほど多くの星があったのかと驚きました。

そのうちの一つがサ~ッと流れ星になり、あっという間の出来事に願い事をする間もなかったほど。それでも、こんなに素晴らしい星空を与えていただいたことに感謝しながら、西表島の夜を過ごしたのでした。

 

岡谷市鶴峯公園のつつじ祭りのご紹介

ツツジの名所である岡谷市鶴峯公園で「つつじ祭りが開催されています。地元の観光名所なので、私も出向いてみました。公園内では30種類3万株と言われる色とりどりのツツジが咲き誇り、見事な光景を演出しています。

若い頃は、会社の同僚と花見宴会をしたこともあった鶴峯公園ですが、今年も新型コロナの影響で園内での飲食は禁止。それでも平日にもかかわらず、多くの花見客が訪れ、口々に「きれいだね」「すごいね」と喜ばれていました。

ただ、地元の私に言わせると、昨年よりも花の付きが今一つという感じ。時期の問題だったのか、あるいは今朝の冷え込みの影響かもしれません。とは言うものの、色鮮やかで圧巻の光景であることには変わりありません。

ちなみに私は、駅近くのイルフプラザ駐車場に車を止め、約2・5キロを歩いて公園に向かったのです。このところ、御柱祭里曳きに備えてウオーキングを続けており、ちょうどいい機会になりました!

 

鶴峯公園へは、岡谷インターから車で約15分。有料駐車場が近くにあります。JR岡谷駅からだと徒歩約25分、コミュニティバスなら直近の鶴峯公園バス停で下車。詳しくは岡谷市観光協会のサイトをご覧ください

www.kanko-okaya.jp

※このブログは、挑戦者マイケルオズの気まぐれトークと共通コラムです

 

篠ノ井線廃線敷遊歩道を歩く

長野県の松本と長野を結び、山間部を走る鉄道の篠ノ井線安曇野市の明科駅と筑北村西条駅の間は、昭和63年に新しいルートに付け替えられ、廃線となった旧線は遊歩道として整備されています。

先日、約6キロの遊歩道のうち、旧白坂トンネル付近から旧漆久保トンネルまでの1・7キロを往復歩いてみました。大型連休前ということもあり、私以外に訪れている人はいません。念のため、熊除けの鈴を身に付けてのウオーキングでした。

廃線跡とはいえ、整備されたコースなので、列車が走っていた頃の鉄道設備が保存状態よく、そのまま残されています。旧漆久保トンネルは通過することができ、蒸気機関車のススで薄汚れたレンガが積まれ、歴史を感じさせてくれました。

昭和63年まで旧線が使われていたということは、私も高校や大学時代に篠ノ井線に乗っているので、風景に見覚えがあるはず・・・ですが分かりません(苦笑) ただ、途中にある潮沢信号所で列車交換をしたことはかすかに覚えていました。

鉄道ファンなら、篠ノ井線廃線敷をぜひ歩いてみてください!

新・鉄道廃線跡を歩く3 北陸・信州・東海編

新・鉄道廃線跡を歩く3 北陸・信州・東海編

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人が誰もいないさいはての地で出会ったエゾシカ~北海道根室市落石岬

全国に「さいはての地」と呼ばれる場所がいくつかあります。北海道では、納沙布岬(最東端)、宗谷岬(最北端)などが有名ですが、納沙布岬と同じ根室市にある落石岬は、メジャーな場所ではありません。しかし、さいはて感はトップクラスです。

私が落石岬を訪れたのは1997年の夏。JR根室本線の落石駅を早朝降り立ち、片道4キロ以上の道のりを歩き、落石集落の人家が途切れた丘陵地が岬でした。当時、霧が立ち込めて薄暗く、夏なのに寒かったことを覚えています。

朝ということもあり、岬周辺には誰一人居ません。落石岬湿原の中を真っすぐ突き抜けている木道は、まるでそのまま太平洋に飛び込んでいくかのよう。まさに、さいはての地にふさわしい絶景で、思わず「素晴らしい」と口にしてしまいました。

人の営みは全くなく、訪れる人もいない静けさに包まれた岬で、私の目の前にエゾシカが現れたのです。根室本線の車窓からもエゾシカが見られましたが、間近で見るのは初めてだったので、とても感動的だったことを覚えています。

落石岬にはサカイツツジという国天然記念物の花が咲いています。私は時期外れだったのでお目にかかれませんでしたが、5月下旬から6月にかけて咲くそうなので、チャンスがある方はぜひ訪れてみてください。


www.nemuro.pref.hokkaido.lg.jp

 

丸子の木曽義仲史跡を巡るドライブ

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の4月24日放送で、木曽義仲の最期のシーンが描かれました。ドラマでは、義に厚いピュアな義仲像が描かれており、さすがは三谷幸喜脚本だと感心させられ、長野県民として嬉しかったです。

その木曽義仲が、平家打倒の兵を挙げた地とされる上田市丸子(旧丸子町を訪ねました。場所は丸子の中心街から少し東側にある、塩田平に近接したところで、「木曽義仲挙兵の地」の巨大な案内票が目印になります。

案内票から歩いて15分くらいの山腹に、義仲が居を構えたとされる高台があり、いくつもののぼり旗が風に揺られてはためいていました。塩田平や上田市街地を見下ろす地に立って、義仲は何を思っていたのでしょうか?

その近くの岩谷観音堂には、義仲が馬をつないだとの伝説がある「義仲桜」(しだれ桜)があり、満開から散り始めという見頃でした。県歌「信濃の国」にも歌われる長野県の偉人の足跡を訪ね歩くのは、とても興味深く楽しいものです。

なお、この日は義仲史跡巡りに合わせ、隣の旧武石村にある「余里の一里花桃の里」も散策しました。満開のハナモモがずらりと咲き並び、見事な景観でした。

 

木曽義仲挙兵の地・丸子を紹介する上田市のサイト

www.city.ueda.nagano.jp

 

幕末維新の歴史を変えた功山寺決起の地へ~山口県下関市

山口県下関市には、幕末の長州藩で活躍した高杉晋作の像があります。幕府に恭順していた長州藩の藩論を一変させるため、高杉が少人数で武装蜂起した功山寺決起」は、維新回天の礎となった出来事として有名です。

その舞台である功山寺下関市長府にあります。亡命先から戻って来た高杉は、あくまで幕府と戦い抜くべきだと主張し、わずか80人ほどの同志と共にクーデターを決行します。その日は大雪が降っていたそうです。

1992年秋、山口県へひとり旅に出かけた際、長府駅で途中下車しました。日も落ち、周辺は暗くなってきていましたが、どうしても功山寺を見学したかったのです。方向感覚がつかめない中で、なんとか功山寺を探し当てました。

そして門前に立った時、「ここが功山寺決起の地なんだ!」と身震いしたのです。高杉と同志たちが命懸けで蜂起し、それが維新回天につながったのだと思うと、言い知れぬ感動が込み上げてきました。境内は夜の暗闇で静けさに包まれていたのでした。

功山寺のサイトです

kouzanji.org

功山寺決起をドラマチックに描いた長編歴史ドラマ「奇兵隊