今回の「全国神社お参り旅」では、東京都千代田区九段下の靖国神社を参拝いたします。
地下鉄の九段下駅から西へ歩いていくと、巨大な鳥居が参拝者を出迎えてくれます。東京都内というよりも、全国的にもいろいろな意味で知名度の高い神社の一つで、明治時代に招魂社として創建されたのが始まりだそうです。
他の多くの神社とは異なり、幕末の志士たちをはじめ、戊辰戦争から太平洋戦争までの戦没者らを御祭神として崇敬しています。東京裁判で戦犯となった人も合祀されていることから、歴史認識の問題として提起されることもたびたびあります。
境内にある遊就館は、幕末から戦後までの様々な歴史を物語る膨大な資料が展示されています。戦争で命を落とした英霊の方々が残した「遺書」も並び、そこに書かれている最期の言葉は、どれも見る人の胸を打つものばかりです。
掛けまくも畏き 伊邪那岐の大神
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に
禊ぎ祓へ給ひし時に 生り坐せる祓へ戸の大神たち
諸々の禍事・罪・穢あらむをば
祓へ給ひ清め給へと 白すことを聞こし召せと
恐み恐みも白す。 ※祓詞
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