今回の「全国神社お参り旅」では、和歌山県新宮市の熊野速玉神社を参拝いたします。
熊野古道の「熊野詣で」として世界遺産に指定された熊野三山の一つで、三山の中ではJR新宮駅から徒歩15分というアクセスで、比較的参拝しやすい神社と言えるでしょう。新宮の中心市街地とは思えない落ち着いた雰囲気の境内です。
由緒によると、熊野の神々は神倉山のゴトビキ岩に降臨され、その後お移りになった地を「新宮」として遷座されたといいます。御祭神は熊野速玉大神らですが、もともとは社殿を持たない自然信仰だったようです。
三山のうち、熊野速玉神社と熊野那智大社は参拝しましたが、熊野本宮神社には訪れたことがありません。歴代天皇も参詣に歩いたという「熊野詣で」をしながら、改めて三社を参拝させていただきたいと願っています。
掛けまくも畏き 伊邪那岐の大神
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に
禊ぎ祓へ給ひし時に 生り坐せる祓へ戸の大神たち
諸々の禍事・罪・穢あらむをば
祓へ給ひ清め給へと 白すことを聞こし召せと
恐み恐みも白す。 ※祓詞