今回の「全国神社お参り旅」では、和歌山県那智勝浦町の熊野那智大社を参拝いたします。
世界遺産に登録されている「熊野三山」の一つ、熊野那智大社は、紀伊勝浦の町中から険しい山間に入っていったところあります。交通機関のなかった昔は、参拝するだけでもまるで修行を思わせるような山行だったのでしょう。
熊野三山に祀られる「熊野権現」のうち、熊野那智大社の御祭神は熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)で、熊野権現の女神であるイザナミノミコトとされています。境内には、神武天皇を道案内した八咫烏(やたがらす)の銅像もあります。
熊野那智大社といえば、那智の滝を忘れてはなりません。お滝拝所舞台から拝む滝は、水しぶきがかかるほど圧巻で、しかも厳かな雰囲気に包まれています。滝つぼの水をいただくこともできますので、飲んでみて下さい。
掛けまくも畏き 伊邪那岐の大神
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に
禊ぎ祓へ給ひし時に 生り坐せる祓へ戸の大神たち
諸々の禍事・罪・穢あらむをば
祓へ給ひ清め給へと 白すことを聞こし召せと
恐み恐みも白す。 ※祓詞