今回の「全国神社お参り旅」では、大阪市住吉区の住吉大社を参拝いたします。
大阪の方に「すみよっさん」として親しまれている住吉大社は、阪堺電車で住吉鳥居前駅を降りると、目の前に鳥居、奥に反橋が現れ、参拝者を出迎えます。境内は市街地の喧騒感から離れ、落ち着いた雰囲気に包まれます。
御祭神は、イザナギ命がみそぎをした際に現れた3神からなる「住吉大神」と神功皇后です。海中から出現された神様ということで、航海安全のご利益があり、遣唐使の時代から航海関係者の厚い信仰を受けてきました。
私事ですが、住吉大社に2度目に訪れた2015年3月は、父親の葬儀を神葬祭で執り行って以降、初めての神社参拝でした。それ以前の旅行での立ち寄りとは異なり、ひときわ神聖で厳かな気持ちでお参りした思い出があります。
掛けまくも畏き 伊邪那岐の大神
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に
禊ぎ祓へ給ひし時に 生り坐せる祓へ戸の大神たち
諸々の禍事・罪・穢あらむをば
祓へ給ひ清め給へと 白すことを聞こし召せと
恐み恐みも白す。 ※祓詞