今回の「全国神社お参り旅」では、奈良県桜井市の大神神社(おおみわじんじゃ)を参拝いたします。
古代ロマンが広がる「山の辺の道」の最も南にあり、日本最古の神社と言われています。背後にそびえ立つ三輪山に御祭神・大物主大神(おおものぬしのおおかみ)が祀られているため、本殿はなく、拝殿から山に向かってお参りします。
古来から三輪山は禁足の地とされていましたが、近年では特別に許可を受ければ登っての参拝ができます。ただし、飲食も写真撮影も禁止され、山道も険しいとのことなので、気を引き締めて登山しなければなりません。
拝殿の奥には三ツ鳥居があり、その先は神職でさえも立ち入れないといいます。また、神社の境内にある大きな杉の木の近くに卵がお供えされていますが、これは御祭神の化身である白蛇が棲(す)まわれているため、好物を供えているそうです。
掛けまくも畏き 伊邪那岐の大神
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に
禊ぎ祓へ給ひし時に 生り坐せる祓へ戸の大神たち
諸々の禍事・罪・穢あらむをば
祓へ給ひ清め給へと 白すことを聞こし召せと
恐み恐みも白す。 ※祓詞