以前にも書きましたが、平成時代の中で大きな変化を遂げたものの一つにカメラがあります。フィルムからデジタルへと様変わりし、同じ一眼レフでも写真の枚数を気にすることなくバンバン撮影ができ、その場ですぐ撮った画像を確認でき、撮り直しも連写も容易になりました。フィルムの時代を知る者には画期的な変化です。
コンパクトデジタルカメラを買い、テスト代わりに初めて持参したのが2006年8月の仙台への旅でした。この頃のデジカメは出始めたばかりで、とくにフィルムにあたる保存媒体の容量も少なめでした。ピント合わせもイマイチだし、せいぜい露出補正ができるくらいの機能しかありませんでした。
それでも、撮ったばかりの画像をすぐ見られたというのは驚きにも等しかったことを覚えています。プリントしてみると、まだまだ画像解像度が低いため、品質的にはイマイチだったのですが、それも機種がどんどん開発されていくたびに向上し、数年たたないうちにフィルムと遜色ない出来栄えになっていました。
一番大きかったのは、旅行後のフィルム現像代と焼き増し代が不要になったことです。アルバムに写真を張って整理するという作業もなくなってしまったのですが、これらの経費と手間はバカにならなかったのでかなり助かりました。そんなデジカメの時代も、今やスマホでの撮影の時代へと移り変わっているんですよね(笑)。