今回の「全国神社お参り旅」では、広島県廿日市市の厳島神社を参拝いたします。
日本三景のひとつ、安芸の宮島を代表する景観が、厳島神社の象徴でもある会場に浮かぶ赤い大鳥居です。その大鳥居に迎えられ、島内の中心部にある厳島神社は、平清盛が深く崇敬したことでも知られています。
御祭神は、宗像三女神と呼ばれる市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)です。瀬戸内海沿いに鎮座する神社なので、古くから海運の守り神として信仰されてきました。
2012年に参拝した日は天皇誕生日で、ちょうど天長祭が執り行われており、生の舞楽奉納が見られました。冬の寒さの中でしたが、みやびやかな雅楽とは対照的に、男性による勇壮な舞が披露され、ジッと見入ってしまったのです。
掛けまくも畏き 伊邪那岐の大神
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に
禊ぎ祓へ給ひし時に 生り坐せる祓へ戸の大神たち
諸々の禍事・罪・穢あらむをば
祓へ給ひ清め給へと 白すことを聞こし召せと
恐み恐みも白す。 ※祓詞