2008年6月に知床半島の羅臼町相泊集落で「さいはて」感を満喫させてもらいましたが、その半年後に今度は沖縄県に向かうことになるとは思いもしませんでした(笑)。たまたま、全都道府県踏破2巡目が目前だったこともあり、それなら年内に行ってしまおうと、12月に2巡目最後の来訪地・沖縄県の旅行を決めたのでした。
沖縄県には、最西端の与那国島、最南端の波照間島がありますが、どちらも島の西や南の突端がその地にあたります。今回は大自然豊かな西表島の中で「陸の孤島」と評されている集落・船浮を訪ねようと思いました。飛行機を乗り継いで沖縄本島から石垣島へ行き、さらに高速船で西表島へ行き、レンタカーで目的地に向かいます。
この島は大部分がジャングルに覆われており、とくに西側には道路が全くないため、一般の人が立ち寄ることができません。島の最も西にある集落が船浮ですが、ここは陸続きなのに往来する手段は船しかありません。観光客以外で訪れるのは少数の地元の方々ばかり。まるで離島に来たかのような静寂感に包まれます。
陸の孤島と言うだけに、集落から少し西へ行った海岸では、晴れていればエメラルドグリーンの美しい海が広がる絶景が見られます。時間をかけてでもわざわざ訪れる価値のある船浮集落。その時私の脳裏には「相泊から船浮まで2000キロ以上か・・・よくもまあ、行ったもんだなあ」との思いと苦笑いでした。
★相泊集落の北東編