旅人マイケルオズのニッポンひとり旅語り

全都道府県を巡り歩いた旅人が、ひとり旅で訪れた旅先の素晴らしさ、楽しいエピソードなどを紹介し、併せて旅の情報やノウハウも語っています

バリアフリーが難しい神社仏閣や史跡

連載中の「神社お参り旅」を書きながら、参拝した当時のことを思い浮かべています。金刀比羅宮香川県)は極端な例としても、幾つかの神社では長い石段を上っていき、荒い息のまま、本殿でお参りしたという記憶が残っています。

ところで、開催中の東京パラリンピック車いすのアスリートの姿を目にする機会が増えています。そこでふと思ったのですが、石段のある神社仏閣を車いすの方はどうやって参拝しているのでしょうか?

昇降機やスロープなどの設備がある神社仏閣でなければ、複数の人で車いすを抱えるか、おんぶをして昇り降りするしかありません。つまり、どうしても他人の手を借りなければ参拝ができない、ということになってしまいます。

足腰が弱くなった高齢者も、車いすの方ほどではありませんが、石段や坂道を昇るような神社仏閣、史跡には訪れにくくなっています。私も年齢を重ねるごとに、とくに石段の昇り降りがおっくうになっているのが正直なところです(苦笑)

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幕末の白虎隊の悲劇で知られる会津若松市飯盛山史跡には、有料の「スロープコンベア」という昇り専用の動く歩道があります。以前のように長い石段を昇る必要はなくなりました。私も利用しましたが、非常に快適で楽だったことを覚えています。

ただ、飯盛山史跡のような設備の整った観光名所や神社仏閣はごく少数です。バリアフリーが必要というのは理解できますが、そうは言っても整備にはお金がかかりますので、そう簡単なことではありません。難しい課題ですね。