今回の「全国神社お参り旅」では、山口県下関市の赤間神宮を参拝いたします。
赤間神宮は関門海峡に面したところにあります。関門海峡といえば、歴史好きには興味深い地です。幕末には長州藩が砲台を築き、世界を相手に戦った舞台となりました。さらに時代をさかのぼると、平家滅亡の悲劇である壇ノ浦の戦いが行われたのです。
赤間神宮は、その壇ノ浦の戦いと深い関係があります。平家がシンボルとして崇めていた安徳天皇が御祭神なのです。祖母である二位の尼(平清盛の正室)に抱かれ、わずか6歳で入水され生涯を閉じられたという悲しい歴史があります。
また、平家の亡霊にたたられながらも命拾いした琵琶法師「耳なし芳一」の逸話も残っています。辛い部分ばかりをクローズアップしてしまいましたが、神宮の周辺は海峡からの海風が心地よい観光スポット。ぜひ足を運んでほしいですね。
掛けまくも畏き 伊邪那岐の大神
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に
禊ぎ祓へ給ひし時に 生り坐せる祓へ戸の大神たち
諸々の禍事・罪・穢あらむをば
祓へ給ひ清め給へと 白すことを聞こし召せと
恐み恐みも白す。 ※祓詞