今回の「全国神社お参り旅」では、和歌山県白浜町の歓喜神社を参拝いたします。
和歌山県を代表する観光地・南紀白浜は、昭和の時代に新婚旅行先として人気がありました。明るい南国のイメージがある白浜町に、ちょっとディープな「大人のスポット」があることをご存知でしょうか。それが歓喜神社なのです。
歓喜神社は、正確には阪田神社と呼ばれ、伊邪那岐命・伊邪那美命を祀っています。昭和30年の阪田山での発掘調査で、女性と男性の性器をモチーフにした遺跡が見つかったことから、当地に神社を建立したそうです。
歓喜神社に併設する白浜美術館は、男神女神結合像やラマ教尊像、密教仏像などの珍しい彫刻が展示されており、とくに男神女神結合像はかなりレア、かつリアル。いつの時代にも子孫繁栄を願う気持ちには変わりがないことを物語っています。
掛けまくも畏き 伊邪那岐の大神
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に
禊ぎ祓へ給ひし時に 生り坐せる祓へ戸の大神たち
諸々の禍事・罪・穢あらむをば
祓へ給ひ清め給へと 白すことを聞こし召せと
恐み恐みも白す。 ※祓詞