今回の「全国神社お参り旅」では、宮崎県高千穂町の天岩戸神社を参拝いたします。
九州の内陸部にある高千穂町は、町内の数多くの場所が古事記などの神話の舞台として登場します。天岩戸神社もその一つ。天照大神がお隠れになった洞窟(天岩戸)があり、善後策を八百万の神が相談したとされる河原もあります。
御祭神は天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)と思兼神(おもいかねのかみ)で、お隠れになった大神にお出まししてもらおうと、知恵を絞ったのが思兼神とされ、後に天孫降臨神話のニニギノミコトの知恵袋にもなった神です。
神社は岩戸川の渓流沿いに静かに鎮座しており、神話由来の場所らしい荘厳な雰囲気が漂ってきます。近くにはかつて、日本一高いと言われていた高千穂鉄道の鉄橋があり、今もアトラクションとして鉄橋からの光景が楽しめます。
掛けまくも畏き 伊邪那岐の大神
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に
禊ぎ祓へ給ひし時に 生り坐せる祓へ戸の大神たち
諸々の禍事・罪・穢あらむをば
祓へ給ひ清め給へと 白すことを聞こし召せと
恐み恐みも白す。 ※祓詞