鉄道の紀行作家である宮脇俊三さんが亡くなってから16年が経ちました。デビュー作である「時刻表2万キロ」をはじめ、いわゆる「乗り鉄」の視点から様々な著書を出されており、先日も「最長片道切符の旅」を書店で入手しました。
「時刻表2万キロ」は、宮脇さんが大手出版社に勤務しながら休暇を利用して国鉄(現JR)を乗り歩き、全国完乗を目指した顛末をまとめたもので、今は廃線となったローカル路線も数多く登場します。
当時の宮脇さんは、金曜日の夜から月曜日の朝までという限られた休暇の中で鉄道乗り歩きを計画していたそうです。この点は私も同じで、休日が限られているからこそ、旅先をピンポイントに絞り、効率よく巡れるようにあれこれと立案します。
おそらく私同様、出発前にかなり綿密にプランを立てるのだろうなと思います。だからこそ、実際に旅先で起こる予想外のハプニングが、後に文章化して面白くなるのでしょう。宮脇さんと私のもう一つの共通点は「酒が好き」なことです(笑)。